0714 自己判断の価値が問われる「夏休み」

2021年7月14日 14時27分

 昨年度の短縮夏休みに比べると、通常に戻った形で迎える夏休みがもうすぐ始まります。ただし、まったく「通常」に戻ったわけではなく、「感染症対策」を十分意識した上で40日間を家庭生活中心に過ごすことを、生徒の皆さんとともに確認したいと思います。

 最近の報道等を見ていると、「感染症対策」に対する意識の幅が広がっていることが様々な場面から類推されます。法や規則に触れることは論外ですが、マスクの着用や飲食等の状況が「果たして成長期の子どもたちの良いモデルとなっているのか」との疑問が残る事案には、残念な思いがしています。(熱中症対策のために登下校についてはマスクの着用を控える指導は継続中です。)

 さて、今朝の新聞に「ネット中傷1463件削除」の記事がありました。悪質な誹謗中傷を受けたとされる女性の事件をきっかけとして、法改正(22年施行)が行われたのは記憶に新しいと思います。学校では一人一台端末導入前から、ICTスキルに加え、ICTマナーの向上を図る指導を続けています。夏季休業中はメンテナンスのために端末を回収しますが、生徒の身の回りはSNS等に簡単に接続できる環境にあると言えます。使い方によっては「他人も自分も傷つける」道具となることを忘れてはいけません。

 「感染症対策」と「ネット問題」。関係性を問題にしているわけではありませんが、どちらも本人の意識と行動次第で異なる結果を生じます。状況に合ったしっかりとした対策やルール厳守が望まれます。ただ本質的に異なるのは、感染症対策をきちんと施したうえでも、感染を100%防ぐことはできませんし、感染自体に非はありません。これに対しネットで誹謗中傷をする(加わる)ことは、誰かを苦しめることにつながります。「最善、次善の策を講じること」と、「してはいけないことを絶対にしないこと」。この判断は非常に大事です。言い換えると、自己判断の価値が問われる「夏休み」が迫っています。城東中生として、一人一人が胸を張れる40日を過ごしましょう。 【文責 西田】

 

☆ この3日間、大変暑い中でしたが、学期末懇談会への御来校ありがとうございました。休み中も心配なことがありましたら、いつでもご連絡ください。