1022 挨拶の先に

2021年10月22日 13時00分

 1学期(前期)の学校評価に基づき、2学期当初に『挨拶励行』について城東中学校では積極的に進めてきました。

当初は生徒の反応が思う程でなかったのですが、最近少しずつ手ごたえを感じてきていました。

 そんな中昨日、学校運営協議会を行いました。そこでの協議を踏まえ、本日本校の教職員に以下の話を示しつつ、

今後の方向性について確認をしました。当たり前のことを、納得のいく関わりを通じて実現したいと考えています。 

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★以下の文章は、新聞投稿文を参考にしています。事実関係を伝えるため、投稿を基に整理したもので、

 投稿文そのものではありません。

 

 ○岡山に行くために松山駅で特急列車に乗った男性の話。他県の方にはわかりにくいことだが、この特急は

 岡山行きと高松行きが合車されており、途中で切り離され各々の目的地に向かうタイプ。しかもこの男性は、

 間が悪いことに、高松行きの車両に乗ってしまっていた(小説のようだが、気づけば岡山行きは満席)。

 ○不安に駆られる男性は、出発後ほどなく、松山駅で乗車する列車の確認をした女子中学生に声を掛けられる。

 そこで示されたのが「今治で下車する自分たちの席を譲りたい」という提案。加えて、その中学生は降車時に

 当該座席まで案内したという。

 ○実はこの男性は退職記念旅行の最中であり、殊の外この体験を喜び、感謝されていた。

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 挨拶の先にあるもの

  職朝で話した生徒の変容(*1)は、学校として、教職員が課題を共有した結果として、その息吹が出てきたので

はないかと思います。身内贔屓でなく、外部からの言葉として報告できたことを嬉しく思います。

 挨拶をするということは、「自分の周りにいる人に関心を持つ」という当たり前で最も大切な人付き合い

の基本に立っているということです。その先に、上記の投稿のような感動が生まれるのではないでしょうか。

 私自身は「挨拶励行」を、コロナ禍で弱っているコミュニケーション作法の「第1歩」を少しずつ取り戻す作業

だと思っています。引き続ての指導、よろしくお願いします。

 

   (*1) 学校運営協議会で、「来校者に対するあいさつが非常に気持ちよい」との評価を受けたこと。

     このことについては、コロナ下において「発声」を控える傾向が続いた影響についても意見が出た。

 

《文責 西田》